東庄町

東庄町(とうのしょうまち)は、千葉県北東部の香取地域に位置し、香取郡に属する中世荘園東荘(東庄)にちなんで東庄町と名づけられた。

とうのしょうまち
東庄町
香取郡東庄町・東大社
Flag of Tounosho Chiba
Tounosho Chiba chapter.JPG
東庄町旗 東庄町章
1965年12月1日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 千葉県
香取郡
市町村コード 12349-8
法人番号 1000020123498
面積 46.25km2
総人口 13,346[編集]
推計人口、2019年10月1日)
人口密度 289人/km2
隣接自治体 銚子市旭市香取市
茨城県神栖市
町の木 オオムラサキ
町の鳥 コジュリン
東庄町役場
町長 岩田利雄
所在地
289-0692
千葉県香取郡東庄町笹川い4713-131
北緯35度50分13.8秒東経140度40分7.3秒
東庄町役場
外部リンク 東庄町(とうのしょうまち)

東庄町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

  ウィキプロジェクト

地理

Ootone-water-for-irrigation,tonosyo-town,chiba,japan
大利根用水(疏水百選)

難読地名

  • 羽計(はばかり)
  • 稲荷入(とうかいり)

隣接する自治体

歴史

古くは、香取海に面した重要な地であり、古代においては陸奥国へ通じる交通の要衝であった。平安時代中期長元2年(1029年)の平忠常の乱房総一帯が忠常の支配下に入り、当町の中央部に残る大友城跡を忠常の居城に比定する説もある。乱は数年後には平定され、忠常は降伏したが子孫達は処刑される事も無く千葉氏と称して房総一帯に繁栄した。その重要な根拠地として東庄があり、源頼朝に重臣として仕えた千葉常胤の第六子胤頼は、東氏を称して東庄を根拠地とし戦国期に至るまで歴代にわたって繁栄し、その総鎮守として東大社が崇敬された。この神社の沿革は古代に遡るもので、平安時代末期以来伝えられている20年に1度の銚子外川浜までの神輿行列が渡御する神幸祭が今なお続けられている。

近世に入り、千葉氏一族である東氏もここで没落し、徳川氏の関東入国後天正検地が行われた。当地には後の小見川藩初代藩主松平家忠が藩主となった上代藩が短期間おかれただけで家忠以後大名は配置されず、幕府直轄地や大名旗本の小規模領地が複雑に入り組んで配置され幕末に及んだ。江戸末期には「天保水滸伝」のような事件が発生するなど、この地に博徒が横行したが、その一方、学問も盛んで江戸後期には平田篤胤が逗留したこともある。また旧笹川村からは林半兵衛のような和算家も輩出されている。

明治維新後、笹川村、神代村、東城村、橘村が形成され、商業水産農業が盛んとなった。昭和6年(1931年)には国鉄成田線笹川まで延伸され、同8年(1933年)には下総橘を経て松岸まで開業した。当時茨城県側からは渡し船で当地と連絡しており、交通教育商取引の面で関係が深かった。その後、昭和30年(1955年)7月には合併により当町「東庄町」が誕生する。昭和46年(1971年)3月に、当町と利根川対岸の神栖市にまたがる塩害防止と水資源確保を目的とした全長約1キロメートルの東洋一の河口堰である利根川河口堰が完成した。また対岸の神栖市や鹿嶋市などで、昭和30年代から鹿島臨海工業地帯開発が行われ、それに伴う人口増により当町内にも住宅団地が造成されるなど、現在も利根川対岸の茨城県との関係が深い。

郷土史

当地には鹿之戸村があった(旧笹川村範囲)が、これはもともと鹿之渡であり、鹿島神宮の神鹿が、香取神宮との往来の際にここを通過したからだといわれている。春日大社に鹿嶋神の分霊を勧請したときも分霊を鹿にのせてここを通過したとも。源頼朝が鹿島神宮に自ら参拝したときには、此地の東氏の館に宿泊したといわれている。鹿島神宮から南下して、直線距離で一番近い利根川の渡河点は東氏の居城とされた森山・須賀山城跡にあたる。

古くは、高望王の子で千葉氏の祖平良文がここに拠点の一つを置いていたとされる。また、千葉常胤もここを下総国府台佐倉千葉などと並んで、拠点の一つにしていたらしい。常胤は六男の胤頼にここを与えたのであるが、その後もここは千葉氏の求心力のある土地であり続けた。笹川村の鎮守である、笹川諏訪神社の宮司家は香取大宮司家と親戚であった。また同神社に隣接する延命寺鹿島神宮寺の末寺であり、この土地が古くから鹿島・香取両神宮と縁が深かったことが伺える。室町時代におきた隣郡の鹿島氏の内紛では、当主の鹿島義幹が一時、東氏を頼って逃げてきている。重複するが、千葉氏との関わりがこの土地は強く、須賀山城跡の側にある東福寺は実質的な最後の千葉宗家当主であった、千葉邦胤が灌頂会を行った寺である。

沿革

行政区域変遷

  • 変遷の年表
  • 変遷表

人口

平成27年(2015年)国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、6.61%減の14,152人であり、増減率は千葉県下54市町村中43位、60行政区域中49位。

Demography12349
東庄町と全国の年齢別人口分布(2005年) 東庄町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 東庄町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

東庄町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

行政

  • 人口1000人当たり職員数が千葉県内町村で最も少ない(東庄町7.00人、千葉県内町村平均9.44人)
  • ラスパイレス指数97.5(千葉県内市町村平均100.5)
  • 人口一人当たり人件費・物件費等決算額90,186円(千葉県内市町村平均112,960円)
  • 人口一人当たり地方債現在高301,250円(千葉県内市町村平均334,430円)

首長

立法

県政

国政

経済

Paddy field in Tonosho, Chiba 05
大字夏目の水田地帯

産業

基幹産業は第一次産業が盛んである。

金融機関

地域

人口1000人当たり犯罪件数が千葉県内で最も少ない(東庄町5.58件、千葉県平均17.28件、平成19年)

教育

中学校

  • 東庄町立東庄中学校

小学校

  • 東庄町立神代小学校
  • 東庄町立笹川小学校
  • 東庄町立橘小学校
  • 東庄町立石出小学校
  • 東庄町立東城小学校

幼稚園

  • 東庄町立神代幼稚園
  • 東庄町立笹川幼稚園
  • 東庄町立橘幼稚園
  • 東庄町立石出幼稚園
  • 東庄町立東城幼稚園

児童福祉施設

  • 私立
    • 神代保育園
    • 笹川中央保育園
    • 橘保育園

交通

鉄道路線

JR Sasagawa sta 005
笹川駅(JR東日本)

中心となる駅:笹川駅[5]

東日本旅客鉄道(JR東日本)

成田線

バス路線

高速バス

道路

一般国道
主要地方道
都道府県道
自転車道

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

名所・旧跡・観光スポット

Estuary weir of Tone river Japan

利根川河口堰

諏訪大神(香取郡東庄町)・拝殿

諏訪大神

Otomojo

大友城跡

祭事・催事

  • 左右大神の神楽 4月第1土曜
  • 諏訪神社春季例祭(笹川の神楽) 4月第1土曜
  • 東大社春季例祭 4月8日
  • 雲井岬つつじまつり 4月中旬 - 5月中旬
  • 諏訪大神相撲大会 7月最終土曜日
  • 東大社やぶさめ神事 10月20日
  • 東庄ふれあいまつり 11月3日(過去に林家ペーパー子夫妻が司会を務めていた地域イベント)
Sasagawa-sumo,suwa-shrine,tonosho-town,chiba,japan

諏訪大神の相撲大会

Ookido,sasagawa-suwa-shrine-festival,tonosyo-town,chiba,japan

諏訪大神祭礼の山車

名物・名産

  • いちご(アイベリー)…町内の観光いちご園でいちご狩りができる。大粒で味、香り、艶、甘さもいいが生育が難しいため希少価値が高い
  • コカブ(ホワイトボール等) 京浜市場でのシェアトップ。
  • しじみ丼
  • ウナギシジミ等の加工品。
  • 醤油(入正醤油株式会社) 1985年昭和60年)NHK朝の連続ドラマ小説澪つくし」の舞台となった醤油蔵。2017年11月時点でも地場産業として有名であり[6]、昔ながらの十水仕込みを秋田杉の大桶で熟成させている。

文化財

千葉県指定および文化財一覧[7]

出身有名人

東庄町を舞台・ロケ地とした作品

脚注

  1. ^ 東庄町:東庄町の概要”. www.town.tohnosho.chiba.jp. 2019年6月3日閲覧。
  2. ^ 千葉県内の過疎地域市町村は、当町のほかは全て房総半島南部(長南町大多喜町勝浦市鴨川市(旧天津小湊町)・南房総市鋸南町)であり、県北部の過疎地域は当町が唯一となっている。
  3. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 12 千葉県』、角川書店、1984年 ISBN 4040011201より
  4. ^ 東庄町:町長あいさつ”. www.town.tohnosho.chiba.jp. 2019年6月3日閲覧。
  5. ^ 東庄町: 東庄町へのアクセス”. www.town.tohnosho.chiba.jp. 2019年6月12日閲覧。
  6. ^ 大空出版『相撲ファン』vol.06 p44-50
  7. ^ 千葉県. “東庄町の県指定文化財” (日本語). 千葉県. 2019年6月12日閲覧。

関連項目

外部サイト

下総橘駅

下総橘駅(しもうさたちばなえき)は、千葉県香取郡東庄町石出にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)成田線の駅である。

利根川河口堰

利根川河口堰(とねがわかこうぜき)は、千葉県香取郡東庄町および茨城県神栖市にまたがり、利根川を仕切る堰(河口堰)である。1965年(昭和40年)12月に着工し、1971年(昭和46年)1月に竣工した。事業費は125億円。常陸川水門と黒部川水門に隣接している。

総延長835メートルで、2門の調節門、7門の制水門などを擁し、利根川下流における首都圏の利水上の重要施設として位置づけられている。

千葉地方裁判所

千葉地方裁判所(ちばちほうさいばんしょ)は、千葉県千葉市にある日本の地方裁判所の一つで、千葉県を管轄している。略称は、千葉地裁(ちばちさい)。佐倉、一宮、松戸、木更津、館山、八日市場、佐原に支部を置いている。

千葉県を管轄しており、千葉地方裁判所には千葉市中央区に置かれている本庁のほか、佐倉市・一宮(長生郡一宮町)・松戸市・木更津市・館山市・八日市場(匝瑳市)・佐原(香取市)の6市1町に支部を設置している。前述8箇所の本庁と支部の所在地のほか、市川市、銚子市、東金市の3箇所を加えた11箇所に、簡易裁判所を設置している。また、千葉第一・千葉第二・松戸・木更津・八日市場の5つの検察審査会も設置されている。

千葉県

千葉県(ちばけん)は、日本の関東地方南東側に位置する広域地方公共団体(都道府県)のひとつ。県庁所在地及び最大の都市は千葉市。

東京大都市圏の一角を成し、都道府県人口・人口密度は全国第6位、面積は第28位の規模である。県の財政力指数は全国第3位、訪日観光客数は第1位であり、中心業務地区の幕張新都心、アジア地域有数の国際見本市会場である幕張メッセ、国際線旅客数および貿易額日本一の成田国際空港、日本三大貿易港の千葉港、日本三大漁港の銚子漁港、集客施設来場者数日本一のディズニーリゾート、自然豊かな南房総国定公園・水郷筑波国定公園などを筆頭とした観光都市・リゾート地、優れた社会基盤、恵まれた地域資源、バランスの取れた産業構造を核としている。

千葉県指定文化財一覧

千葉県指定文化財一覧(ちばけんしていぶんかざいいちらん)は千葉県指定の文化財や史跡等を一覧形式でまとめたものであるが、全てを掲載しているわけではない。

千葉運輸支局

千葉運輸支局(ちばうんゆしきょく)は国土交通省の地方支分部局である運輸支局のひとつ。関東運輸局管内。

陸運関係については本庁舎の他、3箇所の出先機関を持つ。

国道356号

国道356号(こくどう356ごう)は、千葉県銚子市から千葉県我孫子市に至る一般国道である。

大利根用水

大利根用水(おおとねようすい)は、千葉県北東部の利根川沿岸地域の排水と、九十九里平野北部の地域への農業用水の供給を目的とした用水路。疏水百選に選定されている。

房総の魅力500選

房総の魅力500選(ぼうそうのみりょくごひゃくせん)は、1983年(昭和58年)に千葉県の人口が500万人を突破したことを記念して、ふるさと再発見の考えのもと選ばれた名所、名物などである。

旭市

旭市(あさひし)は、千葉県北東部の海匝地域に位置する市。基幹産業として近郊農業が盛んであり、千葉県内第1位・全国第5位の農業産出額である。

東氏

東氏

千葉氏一族の東氏(とうし)。前段を参照。

南部氏一族の東氏(ひがしし)。後段を参照。

佐竹氏一族の東氏(佐竹東家)。佐竹氏を参照。

椿海

椿海(つばきのうみ)は、九十九里浜の北部、現在の千葉県東庄町・旭市・匝瑳市の境界付近に、江戸時代初期まで存在した湖である。江戸時代に作成された『下総之国図』(船橋市西図書館所蔵)では、太田ノ胡水と表記されている。

伝えられるところでは東西3里南北1里半(約51平方キロメートル)の大きさがあったと言われている。

神栖市

神栖市(かみすし)は、茨城県最東南端の鹿行地域に位置する市である。

笹川駅

笹川駅(ささがわえき)は、千葉県香取郡東庄町笹川いにある、東日本旅客鉄道(JR東日本)成田線の駅である。

茨城県道・千葉県道260号谷原息栖東庄線

茨城県道・千葉県道260号谷原息栖東庄線 (いばらきけんどう・ちばけんどう260ごう やわらいきすとうのしょうせん)は、茨城県鹿嶋市から茨城県神栖市を経由して千葉県東庄町に至る一般県道である。

茨城運輸支局

茨城運輸支局(いばらきうんゆしきょく)は国土交通省の地方支分部局である運輸支局のひとつ。関東運輸局の下部組織。陸運部門・海事部門とも同一庁舎内にある。別に出先機関として自動車検査登録事務所と海事事務所をそれぞれ持つ。

香取市

香取市(かとりし)は、千葉県北東部の香取地域にある佐原を中心部とする市。小江戸三市の一つ。市域は水の郷百選、水郷地帯は水郷筑波国定公園、佐原の町並みは平成百景・重要伝統的建造物群保存地区、商家町の歴史的町並みは日本遺産に認定されている。

香取郡

香取郡(かとりぐん)は、千葉県(下総国)の郡。大化の改新後に香取神宮の神郡として建郡(立評)され、中世には中世的所領に分割されるなどの変遷を経てその後再編成、郡域の変更などがあり、現在の香取郡は以下の3町よりなる。

神崎町(こうざきまち)

多古町(たこまち)

東庄町(とうのしょうまち)人口33,194人、面積138.95km²、人口密度239人/km²。(2019年10月1日、推計人口)

東庄町町域の変遷(年表)
月日 現東庄町町域に関連する行政区域変遷
1889年(明治22年) 4月1日 町村制施行に伴い、以下の村がそれぞれ発足。[3]
  • 笹川村 ← 須賀山村・鹿野戸村
  • 神代村 ← 桜井村・大久保村・舟戸村・東和田村・神田村・小貝野村・窪野谷村・平山村・高部村・大友村
  • 橘村 ← 石出村・東和泉村・新宿村・羽計村・谷津村・今郡村・宮本村・青馬村
  • 東城村 ← 小南村・粟野村・小座村・八重穂村・夏目村
1907年(明治40年) 8月1日 笹川村が町制施行し笹川町となる。
1955年(昭和30年) 7月20日 笹川町・橘村・神代村・東城村が合併し、東庄町が発足。
1956年(昭和31年) 東庄町の一部(桜井)は干潟町に編入。
東庄町町域の変遷表
1868年
以前
明治元年 - 明治22年 明治22年
4月1日
明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和64年 平成元年 - 現在 現在
須賀山村 笹川村 明治40年8月1日
町制
昭和30年7月20日
東庄町
東庄町 東庄町
鹿戸村
石出村 橘村 橘村
和泉村 明治2年
東和泉村
新宿村
羽計村
谷津村
今郡村
宮本村
青馬村
小南村 東城村 東城村
粟野村
小座村
八重穂村
夏目村
大久保村 神代村 神代村
舟戸村
和田村 明治2年
東和田村
神田村
小貝野村
窪野谷村
平山村
高部村
大友村
桜井村 昭和31年
干潟町に編入
平成17年7月1日
旭市
旭市
番号 指定・登録 類別 名称 所在地 所有者または管理者 指定年月日 備考
1 県指定 有形文化財(絵画) 紙本著色鉄牛和尚像 香取郡東庄町小南690 福聚寺 昭和45年4月17日 1幅
2 紙本著色隠元和尚像1幅・木庵和尚像1幅・鉄牛和尚像1幅 香取郡東庄町小南690 福聚寺 昭和45年4月17日 3幅
3 絹本著色十六羅漢像図 香取郡東庄町小南1021 蔵福寺 昭和46年3月26日 4巻
4 有形文化財(彫刻) 木造妙見菩薩立像 香取郡東庄町笹川イ4713-11 東庄町 平成13年3月30日 1躯
5 有形文化財(典籍) 伝東常縁筆詠草断簡 香取郡東庄町宮本406 東大神 平成11年3月30日 1幅
6 有形文化財(書跡) 隠元・木庵・即非墨蹟 香取郡東庄町小南690 福聚寺 昭和45年4月17日 1幅
7 有形文化財(古文書) 天正検地帳 香取郡東庄町ほか 東庄町ほか 昭和57年4月6日 18件・71冊
8 無形民俗文化財 笹川の神楽 諏訪神社 諏訪神社氏子総代会 昭和40年4月27日
9 記念物(史跡) 鉄牛和尚墓 香取郡東庄町小南690 福聚寺 昭和45年4月17日
千葉県の旗 千葉県自治体行政区

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