ユディト記

ユディト記』は、ユディトという女性の信仰を描く物語。『ユディト記』は教派によって扱いに違いがあり、ユダヤ教プロテスタントでは外典として扱い、カトリック教会正教会では旧約聖書に加えている。

物語は以下のようなものである。アッシリア王ネブカドネツァルが自らに対して協力的でなかった諸地域に討伐のための軍隊を差し向ける。そこでユダヤにはホロフェルネスが派遣され、彼はベトリアという町を囲む。水源をたたれたベトリアでは降伏を決意するが、美しい女性ユディトが一計を案じる。彼女は敵のホロフェルネスの陣営に忍び込み、すきをみてホロフェルネスの首をとってきたのである。こうして司令官を失ったアッシリアの軍勢は敗走した。

しかし、ベトリアという町が架空のものであることや、ネブカドネツァルがアッシリアの王でないことなどから、架空の物語であると考えられている。

関連項目

エステル記

『エステル記』(Megillat Esther)は、旧約聖書の中の一書。ユダヤ教の分類では「諸書」の1つ、キリスト教では一連の歴史物語の最後に置かれる。外典にもギリシア語版があり、更に詳細な内容となっている。

メギラーは巻物のことであるが、単にメギラーという場合はこの『エステル記』を指す。ユダヤ教聖書では1巻の巻物になっており、プーリムの祭りの際にシナゴーグで読まれる。エステルの勇気によってユダヤ人が救われたことを祝うのが、ユダヤ教のプーリムの祭りである。

ペルシャ王の后となったユダヤ人女性エステルの知恵と活躍を描くこの書は、その主人公的役割を演ずるエステルの名をもって『エステル記』と呼ばれる。聖書中、女性の名が書名として用いられているのは、『ルツ記』と『エステル記』のみである。

エルフ

エルフ(英: elf、複数形: elfs、elves)は、ゲルマン神話に起源を持つ、北ヨーロッパの民間伝承に登場する種族である。日本語では妖精あるいは小妖精と訳されることも多い。北欧神話における彼らは本来、自然と豊かさを司る小神族であった。エルフはしばしば、とても美しく若々しい外見を持ち、森や泉、井戸や地下などに住むとされる。また彼らは不死あるいは長命であり、魔法の力を持っている。

J・R・R・トールキンの『指輪物語』では、賢明で半神的な種族である「エルフ」が活躍した。この作品が成功して以降、トールキン風のエルフは現代のファンタジー作品における定番となった。

ゾフィー・フォン・ブランデンブルク (1568-1622)

ゾフィー・フォン・ブランデンブルク(ドイツ語: Sophie von Brandenburg, 1568年6月6日、ツェーヒリン城、ラインスベルク - 1622年12月7日、コルディーツ城、コルディーツ)は、ドイツのブランデンブルク選帝侯家の公女で、ザクセン選帝侯クリスティアン1世の妻。ブランデンブルク選帝侯ヨハン・ゲオルクとその2番目の妻で同族のアンスバッハ=クルムバッハ辺境伯ゲオルクの娘であるザビーナの間の3女として生まれた。

1582年4月25日、ザクセン選帝侯クリスティアン1世と結婚した。夫が1591年に31歳で死去すると、ザクセン=ヴァイマル公フリードリヒ・ヴィルヘルム1世と共に幼い長男クリスティアン2世の摂政を務めた。

ゾフィーはルーテル派正統主義(Lutherische Orthodoxie)の信奉者であり、ザクセンに浸透した隠れカルヴァン派(Kryptocalvinismus)を弾圧した。ゾフィーはカルヴァン派信徒だった大法官ニコラウス・クレル(Nikolaus Krell)と対立しており、1601年にはクレルをケーニヒシュタイン城(Festung Königstein)に逮捕・収監し、ドレスデンで処刑した。正統ルター派の信者達は、ゾフィーを旧約聖書の「ユディト記」に出てくる敬虔な寡婦ユディトになぞらえ、「ザクセンのユディト(Judith von Sachsen)」と褒め称えた。

ゾフィーは未亡人となって以後、ドレスデンの隠居所およびコルディーツ城に住んだ。彼女は1616年にゾフィー・ドゥカート金貨(Sophiendukat)を発行したほか、ドレスデンの旧フランチェスコ会教会も彼女に因んでゾフィー教会(Sophienkirche)と改称した。またドレスデン市街の公爵夫人公園(Der Herzogin Garten)も、ゾフィーに名を因んだものである。

ヒエロニムス

エウセビウス・ソポロニウス・ヒエローニュムス(Eusebius Sophronius Hieronymus, 347年頃 - 420年9月30日)は、キリスト教の聖職者・神学者。聖書のラテン語訳であるウルガータ訳の翻訳者として知られる。四大ラテン教父のひとりであり、正教会・非カルケドン派・カトリック教会・聖公会・ルーテル教会で聖人とされる(カトリックでは教会博士)。日本ハリストス正教会での呼称は克肖者イエロニムである。

ホロフェルネス

ホロフェルネス(ヘブライ語: הולופרנס)は第二正典『ユディト記』に登場するアッシリアの将軍で、ネブカドネザル王(架空の存在と見られるが、一部に新バビロニアのネブカドネザル2世とする説もある)から、その統治への助力をしなかった西の国々への報復のため派遣された。ホロフェルネスはベトリアという町(Bethulia。一部にMeseliehのことだと言う説もある)を包囲した。町もほぼ降伏したが、ユディトという美しいヘブライ人寡婦がホロフェルネスの陣にやって来て、ホロフェルネスを誘惑した。そして、ホロフェルネスが酔いつぶれたところで、ユディトはホロフェルネスの首をはねた。ユディトはホロフェルネスの首をベトリアに持ち帰り、ヘブライ人は敵を打ち破った。

ホロフェルネスはユディトとともに、ジェフリー・チョーサー『カンタベリー物語』の中の「修道院僧の話」や、ダンテ『神曲』「煉獄篇」(第12歌56-62)など、様々な小説、絵画、その他芸術作品に描かれている。

マナセ

マナセ(ヘブライ語: מְנַשֶּׁה‎、古希: Μανασσής)は、ユダヤ人男性の名。ヘブライ語で「忘れさせる者」の意。旧約聖書の登場人物としてのマナセは、以下の通りとなっている。

ヨセフの長子で、ヤコブの孫。本項で詳述する。

マナセ (ユダ王) - 南王国ユダの第14代の王。

パハト・モアブの子と、ハシュムの子。ともに捕囚中に異邦人の女と結婚し、帰還後にはエズラの勧めによって離婚した(エズラ記 10:30、33、44)。

ユディトの夫。同族・同じ家系の裕福な男性で、麦の刈り入れの際、日射病に倒れて寝込んだ末に死亡した。(ユディト記)

マナセは、ヨセフの長子で、ヤコブの孫。弟はエフライム。母親はエジプトのオンの祭司ポティ・フェラの娘アセテナ(創世記 41:45、50)。

ヤムニア会議

ヤムニア会議(ヤムニアかいぎ)は、ユダヤ戦争終結後、紀元90年代にユダヤ教(主にファリサイ派)のラビたちによって行われ、マソラ本文(ユダヤ教のヘブライ語聖書)の定義と分類を決定した宗教会議。ヤムニアはヤブネのギリシア語名で現在のイスラエル南西部にあたる。

ユディト

ユディト(Judith)は、旧約聖書外典の1つである『ユディト記』に登場するユダヤ人女性。

ユディト (ジョルジョーネの絵画)

『ユディト』(伊: Giuditta con la testa di Oloferne)はルネサンス期の巨匠ジョルジョーネが1504年に描いた絵画。まず間違いなくジョルジョーネの作品であると認められている数少ない絵画で、現在はサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館が所蔵している。1772年にパリのコレクションからエルミタージュ美術館が購入した作品だが、当時はラファエロの作品であると考えられていた。第二正典のユディト記に登場するユディトとホロフェルネスを描いた作品で、他の画家達もこの二人をモチーフにした絵画を多数描いている。

ユディト (小惑星)

ユディト (664 Judith) は小惑星帯に位置する小惑星である。ハイデルベルクでアウグスト・コプフによって発見された。

ドイツの劇作家フリードリヒ・ヘッベルによって戯作もされた、旧約聖書外典の1つである「ユディト記」に登場するユダヤ人女性ユディトから命名された。

ユディト (曖昧さ回避)

ユディト(ラテン文字表記:Judith)は、ヨーロッパ系の女性名。ユディット、ユーディトなどと表記される場合もある。英語ではジュディスにあたる。

ヴルガータ

ヴルガータ(またはウルガタ 羅: Vulgata)とは、ラテン語: editio Vulgata(「共通訳」の意)の略で、カトリック教会の標準ラテン語訳聖書のこと。1545年に始まったトリエント公会議においてラテン語聖書の公式版として定められた。伝統的にヒエロニムスによる翻訳とされるが、実際にはより複雑な成立過程をたどっている。なお古代のラテン語では、Vuはヴではなくウと発音されたので、それに従えば「ウルガータ」である。

勝利のユディータ

『蛮族の王ホロフェルネスを討伐した勝利のユディータ』(ばんぞくのおうホロフェルネスをとうばつしたしょうりのユディータ)"Juditha triumphans devicta Holofernis barbarie" RV644は、アントニオ・ヴィヴァルディのオラトリオ。ピエタ音楽院のために1716年に作曲したもので、ヴィヴァルディのオラトリオの中で唯一現存するものである。歌詞はラテン語で書かれている。

外典

外典(げてん、げでん、とつふみ)とは、仏典(内典)に対して、儒教・道教などの仏教以外の教え(外道)を説いた書を、仏教の側から呼ぶ語。「げてん」「げでん」の読みは呉音。

外典(がいてん)またはアポクリファ(Apocrypha)とは、ユダヤ教・キリスト教関係の文書の中で、聖書の正典に加えられなかった文書のこと。「がいてん」の読みは漢音。

「Apocrypha(アポクリファ)」とは、ギリシア語のαπόκρυφος(隠されたもの)に由来する言葉である。

対義語は「正典」または「カノン(Canon)」。

旧約聖書

旧約聖書(きゅうやくせいしょ)は、ユダヤ教およびキリスト教の正典である。「旧約聖書」という呼称は旧約の成就としての『新約聖書』を持つキリスト教の立場からのもので、ユダヤ教ではこれが唯一の「聖書」(タナハ)である。そのためユダヤ教では旧約聖書とは呼ばれず、単に聖書と呼ばれる。『旧約聖書』は原則としてヘブライ語で記載され、一部にアラム語で記載されている。また、イスラム教においてもその一部(モーセ五書と詩篇に相当するもので現在読まれているものとは異なる。それらはそれぞれ、アラビア語で「タウラー」「ザブール」と呼ばれる)が啓典とされている。

旧約聖書続編

旧約聖書続編(きゅうやくせいしょぞくへん)とは、カトリック教会とプロテスタントの聖書共同翻訳事業において旧約聖書と新約聖書の間に配置されるように取り決められた文書の一群である。この原則に従った日本語訳聖書には新共同訳聖書(旧約聖書続編付き)がある。

カトリック教会は一部の文書を除いて第二正典として旧約聖書の一部としているが、プロテスタントの諸教会では正典としておらず、「外典」、「偽典」などと呼ばれる場合もある。

牧霊聖経

牧霊聖経(ぼくれいせいきょう、簡体字: 牧灵圣经、繁体字: 牧靈聖經)はクリスチャン・コミュニティー・バイブルの流れを汲む中国語聖書で、1999年に完成したもので、中国のカトリック教会で採用しているところが多く、中国のプロテスタント教会で広く使われている和合本と並んで、中国でもっとも広く読まれている聖書である。

第二正典

第二正典(だいにせいてん、英: Deuterocanonical books)とは、旧約聖書の中でカトリック教会では正典とするが、プロテスタントでは正典とせず外典や偽典として扱われている書物のこと。聖公会は正典と同格の文書として受け容れるが、教義の源泉とすることは禁じている。

高等批評

高等批評(こうとうひひょう、英語:historical criticism、higher criticism)は、文学分析の一分野で、文書の起源の批判的調査である。近代聖書学によって使われた手法で、聖書を対象とする。上層批判または高等批判ともいう。

歴史書・知恵文学・預言書(旧約聖書モーセ五書以外)

他言語版

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